PD(急速充電)とは、

power delivery 用語関連

ここでは、充電器によく表記されているPDについて説明していきます。

概要

PDとは、急速充電の規格の一つです。

PDは、「power delivery」の略称で、

従来のUSBに比べ、高電力でかつ高効率な充電が可能になります。

特徴

高電力、高速充電

充電器とデバイスが通信を行うことで、デバイスが必要としている電力を正確に送ることができ、

効率よく充電することができます。

また、100W以上の充電が可能であり、従来のUSBに比べ高速な充電ができます。

電圧調整

充電器やデバイス同士が通信を行い、必要な電圧を送ることができます。

PDは、5Vから48Vと幅広い電圧を出すことができるため、多くの機器に安全な電力供給ができます。

ロールスワップ(双方向電力供給)

PDに搭載されている機能の一つで、電力供給側と受電側を切り替えることができる機能です。

これにより、双方向の充電、給電が可能になります。

バージョン

PDには、バージョンがあり、そのバージョンによってできることが違います。

バージョン発表年出力その他特徴
PD1.020125V / 2A
12V / 5A
20V / 5A
最大100W (20V/5A) の電力供給が可能
PD2.020145V / 3A
9V / 3A
15V / 3A
20V / 5A
・ロールスワップ機能の追加
これにより供給方向を変更することが出来るようになった。
・Type-Cコネクタを導入
・最大100W (20V/5A) の電力供給
PD3.02015・固定電圧
5V / 3A
9V / 3A
15V / 3A
20V / 5A

・PPS (2017年に追加)
3.3V ~ 21V / 最大5A
電圧調整ステップ: 20mV
電流調整ステップ: 50mA
・PPS機能の追加。これにより電圧を20mVごとに調節できるようになった。
・最大100W (20V/5A) の電力供給
・PD通信。デバイス同士と通信を行うことで、安全で効率的な電力供給が可能になる。
PD3.12021・SPR(標準電力範囲)
5V / 3A
9V / 3A
15V / 3A
20V / 5A
・EPR(拡張電力範囲)
28V / 5A
36V / 5A
48V / 5A
・AVS
15V ~ 48V / 最大5A
電圧調整ステップ: 100mV
・最大240W (48V/5A)の電力供給。
・固定電圧(EPR)が追加。
・AVS機能が追加。

PD 2.0以降は、Type-Cコネクタを使用することを想定して設計されています。

そのため、基本的には、Type-Cを使用します。

PDを使用するためには、

PDを使用するには、対応した機器をそろえる必要があります。

  • 充電器(アダプタ)
  • 充電ケーブル
  • 端末

PDの急速充電を行いたい場合は、これらがすべてPDに対応している必要があるため、注意が必要です。

まとめ

・PDは、従来の充電方法に比べ安全に効率の良い充電が可能になる。

・バージョンによってできることが違うため注意が必要。

・PDを使用するためには、充電器、ケーブル、アダプタ、すべてがPDに対応している必要がある。

タイトルとURLをコピーしました