防水防塵(IP)とは

防水耐水(IP)とは 用語関連

概要

機器が水や粉塵などに対する耐久性を定める規格の一つで、

スマホや照明など幅広い電子機器に使用されています。

防水防塵規格の表示は、「IP〇〇」と表記されます。

このIPとは、「International Protection」の略称。

表記の意味

防水防塵を表記する場合は、「IP①②③④」と表記されます。

この丸の部分を下記で説明していきます。

①防塵機能

防塵とは、機器内部に固形物が侵入を防ぐ機能のことで、

この数値が高いほうが外部からの保護能力が高くなります。

等級保護内容
X規定なし
(省略表示する際など)
0無保護
(保護機能なし)
1直径5mm以上の外来固形物の侵入を防ぐ
2直径12.5mm以上 の外来固形物の侵入を防ぐ
(指などが危険な部位に接触するのを防ぐなど)
3直径2.5mm以上 の外来固形物の侵入を防ぐ
(工具などの侵入からの保護)
4直径1.0mm以上 の外来固形物の侵入を防ぐ
(ケーブルや針金など)
5粉塵からの保護
(機器に支障をきたす粉塵が内部に侵入しない)
6粉塵からの完全保護
(機器内部に粉塵が侵入しない設計)

②防水機能

防水とは、機器が正常に動作する範囲で、どこまで水に耐性があるかを示したものです。

この数値も大きいほど保護能力が高いことを示しています。

等級保護内容
X規定なし
(省略表示する際など)
0無保護
(保護機能なし)
1垂直の水滴から保護
(高さ200mm 3~5mm/分 10分)
2垂直から15度以内の水滴から保護
(高さ200mm 3~5mm/分 10分)
3垂直から60度以内の水滴から保護
(高さ200mm 10L/分 10分)
4全方向からの放水から保護
(高さ300~500mm 10L/分 10分)
5全方向からの放水から保護
(距離3m 12.5L/分・30kpa 3分)
6全方向からの強い放水から保護
(距離3m 100ℓ/分・100kpa 3分)
7一定時間の水没からの保護
(最大1m 30分)
8断続的な水没から保護

③付加文字

付加文字とは、上で表記している保護機能のほかに追記するための文字です。

付加文字保護内容
A機器の危険な部分に手などが接触しないよう保護
B指などが危険部位に接触しないよう保護
C工具などが危険な部位に接触しないよう保護
D針金などが危険な部位に接触しないように保護

④補助文字

補助文字とは、特定の条件下での評価をするための文字

補助文字保護内容
H高圧機器
M動作中での防水試験
S動作停止中での防水試験
W気象条件
(特定の気象条件下で使用できる)

まとめ

・防水防塵の性能に合わせた使用をすることで機器を長持ちさせることができる。

・IPのあとに付く文字の意味は、左から順に防塵性能、防水性能、付加文字、補助文字になっている。

タイトルとURLをコピーしました